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まるひろ川越店 Wine Blog
「お肉ではない」
2013年9月4日(水)

みなさん、こんにちは。
9月に入り暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きそうです。

しかしながら、夕方の空を見ると、日が落ちるのが徐々に早くなり、
こういった事からも一歩一歩季節の変化を感じています。
(今わたくし、遠い目をしています)。

日本の四季は、フランスをはじめとする欧米諸国にはないものです。
気候や土壌が異なる環境において、
決して容易ではないワイン造りを長年に渡り続けてきた、
日本のトラディショナルとも言うべき素敵なワインがございます。

今週ご紹介するのは、そんなワイン。


写真は2002年ヴィンテージとなります。
(サドヤ)シャトー ブリヤン 2009…5,300
産地…山梨県 甲府市
品種…カベルネ・ソーヴィニヨン
味わい…ミディアムボディ

明治42年に江戸時代から続く油屋「佐渡屋」より転業。
昭和初期にはフランス産品種の栽培に成功し、
以来戦後の混乱期を乗り越え、
ワインを造り続けてきた名門サドヤのフラッグシップ――
それが、、、、、、「シャトー ブリヤン」 注)お肉ではない

今日では想像がつきませんが、当時の日本の赤ワインと言えば
赤玉スイートワインのような、いわば「葡萄酒」感覚の甘いものが全盛でした。

そういった中、「食事との相性」という
西洋の感覚を「日本の食卓に持ち込んだ」
これは日本のワイン史における事件です。
いやちょっと違うな、、、そう、、、革命です。ぐらいの勢いです。
当然ながらその苦労は並々ならぬものだったといいます。

このワインの特徴は醸造後、直ぐに出荷せずに
一升瓶に詰めてワイナリーの地下セラーで熟成させる事。
そうすることで熟成がゆっくりと進み、10年、15年たっても
見事な味わいの変化を実感することが可能になるのです。

正直、華やかなワインが溢れている現在、
シャトーブリヤンをテイスティングして
最初からその良さを感じることは難しいことかもしれません。

しかし、このワインの凄さは、
後になってじわじわとその良さが分かってくるところにあります。

 

先日、ワイナリーを訪問した際にシャトーブリヤン 1962年を
テイスティングする貴重な機会に恵まれました。

日本のワインで50年以上の熟成・・・

私のワイン人生、いや、ブログ生命を賭けて挑んだ
一世一代のすさまじいテイスティング。
もちろん礼儀・作法は完璧です。

。一礼

。。優しく見つめる

。。。クルクルまわす

。。。。香を堪能する

。。。。。しとやかに口に含む

。。。。。。口の中に空気を取り込む(決して咳き込まない)

。。。。。。。鼻孔から抜ける香を堪能する

。。。。。。。。舌の感覚を研ぎ澄ませる

。。。。。。。。。なにこれ

。。。。。。。。。。すごいよ

。。。。。。。。。。。身体に注ぎこむ

。。。。。。。。。。。。遠い目をする

。。。。。。。。。。。。。「あ」「り」「が」「と」「う」と声に出さずに言う

もう、そんな一連の流れなど全く必要なく、全てを超越して、
見事にワインは生きており、滑らかで繊細な味わいは
このワインの長命さを実感するのに十分すぎる体験でした。

この2009年は今飲んでも楽しめますが
自宅にセラーがある方は是非熟成させて、カベルネソーヴィニヨンの
真価を体感してください。

その片鱗を気軽に味わうことも可能です。
なぜなら、このシャトーブリヤンは所謂「セカンドラベル」を作っているからです。
それがこちらです。

(山梨)
シャトーブリヤン ミュール赤・白
(各1本)…2,100
産地…山梨県 甲府市
品種…カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)
セミヨン(白)
味わい…ミディアム(赤) 辛口(白)

「ミュール」とはフランス語で「果実が熟した」の意。
いずれもシャトーブリヤンのセカンドラベルです。

このワインの特徴はヴィンテージ記載が無い事
サドヤの自社農場の若木でとれた葡萄や、
複数年のヴィンテージのワインをアッサンブラージュする事で
熟成感と柔らかな果実の風味が印象的なワインに仕上がっています。

私はシャトーブリヤンを飲むと
必ず美味しい料理が欲しくなります。注)お肉とは限らない

それは元来ワインは食事と共に楽しまれてきたからで
ワイン自体が主役に躍り出ない「名脇役」としてのさりげない
味わいの深みがこのワインからは感じられます。

「おいしい食事と共に友人と話に夢中になり、気がつくとボトルが空になるワイン」

シャトーブリヤンを表現すると上記の言葉が似合います。

今回このシャトーブリヤンを醸す「サドヤ」さんのワインをメーカー様に
お越しいただき、お客さまに楽しんでいただく試飲会を開催いたします。
貴重なグランヴァン「シャトーブリヤン」もお試しいただけます。
是非この機会にまるひろ川越店和洋酒コーナーに足をお運びください!!
(試飲会情報)
・9月6日(金)から9日(月)迄
・時間11:00〜18:00迄
※担当者休憩の為不在の時間がございます。予めご了承くだい
・試飲ワイン(予定)シャトーブリヤン ミュール(赤・白) サドヤロゼ、シャトーブリヤン(赤)
又今回特別にサドヤのセラーに眠るシャトーブリヤンヴィンテージコレクションの
受注販売も行います。
蔵元の説明を聞きながら、限定のグランヴァンをご検討ください。
(記念日のプレゼントなどにおすすめですよ)

次週は、「ご存知ですか?DHM(デイリー・ホット・マーケット)秋号のススメ」。
知らない人にこそお伝えしたいです。必読ですよ。

 
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3?歳・男/既婚
●趣味:ワイン。1年間で200本を愛飲。
●欲しいもの:自社ブドウ畑。
●もっと欲しいもの:語学力(フランス語、イタリア語)。
●やってみたいこと:まるひろ屋上でのブドウ栽培。
●ひと言:ワインについて語りたいことが沢山ありすぎて、でも直接話すとめんどくさがられるので、ここで思う存分語らせてください。
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