みなさんこんにちは。
今週もワイン愛好家の水曜日の嗜み
「まるひろワインブログ」に
御訪問いただき、ありがとうございます。
まだまだ夜は肌寒いですが、日中は暖かくなりましたね。
桜前線も関東を離れ北上する中、先週、仕事で赴いた
日本三大夜桜、新潟・高田の4,000本の桜が丁度満開!
埼玉で桜を楽しみ、その後新潟の桜を見てとても得した気分でした!(^^)!
さて、ワインです(するどい方向転換で恐縮です)。
冬の寒い日々毎日赤ワインを楽しんでいた愛好家の方も、
日中ここまで気温が上がると、
「そうだ白ワインを飲もう」
と思い立つこともあろうかと。
そこで今週は基本に立ち返り、
このワインをおすすめしたいと思います。

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(フランス)
ドメーヌ・ジャン・コレ シャブリ
(750ml)
…3,078円
産地…ブルゴーニュ・シャブリAC
品種…シャルドネ 100%
味わい…辛口 |
シャブリ・・・そう白ワインの「基本」シャブリです。
あまりにも有名な為、生産者の玉石混交が
ブルゴーニュの産地の中でも特に大きく、
皆様も、酸味だけが強い、凡庸なシャブリを飲んだ経験ありませんか?
そして、そのようなシャブリが多く出回っている為に
ワイン愛好家に省みられることが少ないかわいそうなシャブリ。
しかしながら、今回ご紹介する
ジャン・コレのシャブリは、
いわゆる酸っぱいだけのシャブリとは
明らかに一線を画す味わい。
コレ家はシャブリにて1792年より伝わるワイン造りの家系。
9世紀頃よりワイン造りが始まり、
15世紀には既に名声を博していたシャブリの畑は、
第二次世界大戦時ドイツ軍の侵攻により荒廃しますが、
戦後の復興を経て、1954年より自社瓶詰めを開始した由緒ある家柄です。
実はこの「由緒」がシャブリにおいてはキーワードで、
第二次世界大戦後1955年のシャブリ地区で耕作されているシャブリの畑は
わずか550haでしたが、1970年代の
アメリカから始った世界的なシャブリブームで
現在シャブリの畑はなんと5400ha!!と約10倍も拡大しています。※出典
そうなると本来のシャブリが持っている
キンメリジャン(小さな牡蠣の化石を多く含んでいる石灰泥灰土壌)から
生まれるミネラル感を多く含んだ土壌以外の
本来シャブリに不向きな土壌にも作付けが行われ
それが現在のただ酸っぱく味わいの薄い凡庸なシャブリが
大量生産される事に繋がってしまっています。
コレ家は歴史的に本来のシャブリが持つ要素を満たす区画を
所有していた由緒ある10数軒の内の1軒で、
グラン・クリュから村名区画に至るまで、伝統の区画を所有しており、
そのことが品質の違いを生み出しています。
そして現在醸造に当たるのが4代目のロマン・コレ
右のカイザー髭がトレードマークの父ジルと共に
葡萄栽培、ワイン醸造を行うご覧の通りの貴公子系イケメン(^^ゞ
彼はただのイケメンではなく、
フランス国内の著名なティスティングコンテストで優勝!
するなど、才能ある若手醸造家として高く評価されています。
そしてその味わいは、白い花の香り、
シトラス系のフルーツ香、豊かな果実味と
きれいな酸味のバランスがとてもよく表現されている1本。
良いシャブリはその「ミネラル」の下支えがある為、
飲み飽きる事がなく、すいすいと喉に入っていきます♪
そして若き貴公子が伝統のシャブリから一歩踏み出した話題作が
この1本。

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(フランス)
ドメーヌ ジャン・コレ
プルミエクリュ ヴァイヨン「セシェ」
(750ml)
…5,098円
産地…ブルゴーニュ・シャブリ プルミエクリュAC
品種…シャルドネ100%
味わい…辛口 |
なだらかな丘陵地帯に位置するプルミエクリュ(1級畑)
「ヴァイヨン」
そのヴァイヨンの中腹に位置し、キメリジャンの充実した
ヴァイヨン最高のテロワールといわれる区画「セシェ」
圧力をほとんどかけず搾った果汁を
30%は新樽、残り70%をステンレスタンクで発酵・熟成後
アッサンブラージュして17ヶ月熟成。
フローラルな白い花の印象と樽によるバニラ、トーストの
香味、それを包み込む柔らかいミネラルは
シャブリの新境地を開く素晴らしい出来栄えです。
正直現在の円安、ユーロ高の状況でこの価格帯の
秀逸なブルゴーニュブランを探すのはとても難しく、
実際凡庸なコート・ド・ボーヌの白を買うくらいであれば、
迷わずコレのセシェを選びます。
実際それくらい価値のある味わいです。
5,000円前後のブル白をお探しであれば、
是非ご検討ください
現在、今回ご紹介するジャン・コレを始め、常時3〜4生産者の
シャブリを取り扱っておりますが、全て硬質なミネラルを纏った
逸品ぞろい。
まるひろワインコーナーで
おすすめするシャブリは外れ無し!!
(おっ、言い切った)
と断言できる生産者のみを取り揃えておりますので、
是非売場にお越しの際はシャブリコーナーを覗いてみてください
今週はこれくらいとさせていただきます。
次週はGW前、ワインコーナーの新着、および試飲会イベントについて
お伝えいたします。
最後までご精読
ありがとうございました。
出典・・輸入インポータ(木下インターナショナル)様資料より。
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