ワインラヴァーの皆さま。
今週もまるひろワインブログに
お立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、ここ数日は天候にも恵まれ
私たちの店舗の近くにある「蔵造りの街並み」や
「菓子屋横丁」は大勢の観光客の方々で
にぎわっております!(^^)!
日に日に気温が上がってゆく中
私Kも毎日夕方頃に「今夜はどのワインを開けようかな・・」と
考えるのですが、
不思議なことに外気の変化で真っ先に思い浮かぶワインが
変わることに気づきます。
そんなKが、ある一週間で
「飲みたいな」と思ったワインは
ドイツやアルザスの赤、白ワイン。
ぽかぽか陽気の中、キリッとしまったこれらのワインはこれからの時期
常にセラーに入れておきたいワインです。
今週は私も個人的に愛飲する季節の友。
こちらのワインをご紹介いたします。

(フランス)マルセル・ダイス アルザス ブラン
(750ml・1本)…3,780円
産 地 アルザス地方
品 種 ピノ・ブラン、リースリング、ゲヴュルツトラミネール計70%
ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ミュスカ、シルヴァネール計30%
味わい 辛口
アルザスワインにさほど詳しくない方でも
一度は聞いたことがあるであろう名手
マルセル・ダイスのスタンダードブランです。
ワインラヴァーの方には説明は不要ですが
現代アルザスワインの名実ともに最高峰に君臨する
マルセル・ダイスの当主ジャン・ミッシェル・ダイスは
アルザスの地に「テロワール」の概念を初めて持ち込み
品種ではなく、その土地の味を追求する為
混植を実施、ブレンドして出荷するワインは高い評価を受け
ついにはAOC法を改正(アルザスワインにブドウ品種を明記しなくてよい)
を勝ちとった信念の作り手です。
スダンダートであるこの1本は地元ベルグハイムの
複数区画からのブレンド。
アルザスらしいミネラルと酸をもち
そこに彼のワインならではの複雑な香りの印象が重なります。
ブラインドで飲むと
アルザスの5,000円以上のクラスと
間違えることも多々あるダイスのこのワインは
当然のことながら世界中で大人気。
川越店ワインコーナーでも
これからの季節の一押しとして
是非多くのお客さまに味わっていただきたい1本です。
そしてダイスのワインを語る上では
忘れてならないのが「プルミエクリュ」の概念。
少量ですがこちらのワインも
入荷しています。

(フランス)マルセル・ダイス エンゲルガルデン プルミエクリュ
(750ml・1本)…6,588円
産 地 アルザス地方
品 種 リースリング50% ピノ・グリ、ブーロ、ミュスカ、
ピノ・ノワール計50%
味わい 辛口
「エンゲルガルデン=天使の庭」という
美しい名を持つプルミエクリュ
標高350mに位置するこの地域でも特に乾燥した区画。
遅くまで完熟することで、単に辛口の言葉では
表現しきれない複雑な芳香を放ちます。
そしてここでもダイスはテロワールを表現する為、混植を実施。
硬質な酸とアロマは山のワインですが、
レモンを搾った牡蠣に合わせたくなるそんな1本。
ちなみにこの「プルミエクリュ」
AOCで認められた格付けではありません。
ダイスが提唱するアルザスのテロワールの概念を
各区画に当てはめ、通常の区画に対してより上質なワインが生まれる区画を
プルミエクリュに認証させるよう彼は現在も運動を続けています。
作り出すワインが並であれば
保守的なAOC法を動かすことなど出来ないのですが。
彼の生み出すワインは上述のようにアルザスの頂点。
それがこの話を難しくしています。
先日ご紹介した ⇒詳しくは3月4日ブログへGO!
ヒューゲルのような王道の単一品種も
その品種が飲みたい時はもちろん素晴らしいのですが、
その「土地の味」に徹底したこだわりと覚悟を持つことで、
マイナー品種や原産品種を混植し、
テロワールを表現するダイスのワインは
爽やかでありつつも一本芯の通った味わいです。
デイリーワインとしては
価格は決して手頃ではありませんが、
地域最上の作り手のワインという捉え方で見ると、
決して高い価格ではありません。
皆様にも是非一度体感していただきたい1本。
おすすめです。
今週はこのあたりとさせていただきます
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。 |