ワインを愛する皆さま
今週もまるひろワインブログに
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
唐突ですが、皆さまは
ワインを買う際に「ヴィンテージ」を気にしますか?
毎日飲むデイリーワインや
天候に恵まれることの多い
チリやオーストラリアといった
ニューワールドワインなどは、
私も余り気にしない方なのですが、
ことボルドーのグランヴァンや
ブルゴーニュを奮発して買うとなれば
薄給の身(泣)ついついヴィンテージを
気にしてしまいます。
ワインラヴァーのお歴々には
ご存じの通り、
2000年以降のボルドーですと
00、05、09、10
ブルゴーニュですと
02、05、09
などが、偉大なヴィンテージとされ、
特に円安及び新興市場での高級ワイン需要の増大を背景に
近年のヴィンテージが高騰を続ける中、
これらのヴィンテージの出物には
ついつい心が動いてしまいます。
さて、
前置きが長くなりましたが、
今週ご紹介するワインは
そういった「ヴィンテージ」の概念を覆す
とても面白いワイン。
それが、こちらです。

(フランス)ペゴー プラン・ペゴー
(750ml)…2,700円
産 地 フランス・ローヌ南部
品 種 シラー30%、グルナッシュ30%、メルロー20%、
残り20%にカリニャン、ムールヴェドール、サンソー、
ドウラス、アリカンテ、カベルネ
味わい ミディアム
シャトーヌフ・デュ・パーヴの名手ペゴー。
以前こちらのブログでもご紹介したことがありますが
PP100ワイン「ダ・カポ」の作り手としても
高名です。
その名手がなんと
複数年のワインをブレンドしている
ワインがこの1本。
シャンパーニュでは
毎年の品質の安定化の為
複数年のリザーヴワインをブレンドするのが
一般的ですが、
このようなローヌの高品質なワインでの
ブレンドは非常に珍しく、
興味がそそられます。
今回のロットは
2010年/11年/12年の
3つのヴィンテージのブレンド。
ブレンド後3年以上に渡る瓶内熟成を行い
飲み頃を迎えてから出荷する為
開栓するとスパイス、赤果実の香りを
すぐに感じることができます。
程よく熟成したローヌワインは
その特徴的なハーブの印象から
スパイスをまぶしグリルした肉料理と最高の相性。
1本3,000円以下の価格で
グランヴァンのような熟した感覚を堪能できる
いわば「大人のワイン」です。
少し奮発した
肉料理にも良し。
少し早いですが、ワインラヴァーの
お父上へのプレゼントにも良し。
ワインの知識を鼻にかける
バッドなワインスノップの
鼻をへし折るのも良し。(笑)※注
※注)
このワイン、高品質な味わいの実現の為、
地域のワイン法を超えた造り(複数年ブレンドなど)
を行っている関係上、格付けはフランスのワイン法で
最も下に該当する「ヴァン・ド・フランス」。
しかしながら、品質は地域上位の格付けである
AOCワインとなんら遜色が無いばかりか、
実は上位に位置する味わいです。
ヴィンテージ記載が無く(NV)の為、
一見すると格安のテーブルワインと変わりません。
その為その存在を知らないと勘違いしやすいワインといえます。
と、さまざまなシーンに万能な1本!
是非、一度お試しくださいませ。
今週はこのあたりで^^
最後までお付き合いいただきありがとうございました! |